51回PT 午前問題42  吸機能検査で求められる値について正しいのはどれか。

51回PT 午前問題42


呼吸機能検査で求められる値について正しいのはどれか。

 

1.%肺活量=肺活量÷全肺気量
2.肺活量=予備吸気量+予備呼気量
3.1秒率=予測値に対する1秒量の割合
4.機能的残気量=残気量+予備吸気量
5.最大吸気量=予備吸気量+1回換気量

 

 

解答:5


1は、間違い。%肺活量=肺活量÷予測肺活量
2は、間違い。肺活量=予備吸気量+1回換気量+予備呼気量
3は、間違い。1秒率=1秒量÷努力性肺活量
4は、間違い。機能的残気量=予備呼気量+残気量

5は、正しい。

51回PT 午前問題41 心筋梗塞の再発危険因子として誤っているのはどれか。

51回PT 午前問題41


心筋梗塞の再発危険因子として誤っているのはどれか。

 

1.加 齢
2.肥 満
3.高血圧
4.身体活動量の低下
5.高HDLコレステロール血症

 

 

解答:5


心筋梗塞の原因となる病気や習慣(冠危険因子)は,加齢,肥満,高血圧,身体活動量低下の他に,高総コレステロール血症,高LDLコレステロール血症,喫煙,糖尿病,低HDLコレステロール血症,高トリグリセリド血症があげられます。

なので、誤りは5になります。

51回PT 午前問題40 極超短波治療の図を示す。 aに対するbの強度はどれか。

51回PT 午前問題40

 

極超短波治療の図を示す。
aに対するbの強度はどれか。

 

1.1/2
2.1/4
3.1/6
4.1/8
5.1/16

 

 

解答:4


光線の強度は時間・距離・角度により決定されます。

距離は逆2乗の法則に従うので、距離が2倍になると強度は1/4となります。

ここでは照射距離が10cmから20cmとなっているため、強度はまず1/4になります。

さらに照射角度がついており,この照射角度はLambertの余弦則に従います。

すなわち垂直軸を角度の基線と設定したときの角の余弦に比例するため,cos60°で強度は1/2となります。

よって,1/4×1/2で実際の強度は1/8となります。

51回PT 午前問題39 神経筋再教育について正しいのはどれか。

51回PT 午前問題39


神経筋再教育について正しいのはどれか。

 

1.随意運動を促通する。
2.他動運動を用いることはない。
3.骨関節障害には適用できない。
4.意識がない状態でも適用できる。
5.完全脱神経筋の治療として有効である。

 

 

解答:1


1は、正しい。神経筋再教育は、骨格筋の随意収縮の発達,または回復を目的とした運動療法です。

2は、間違い。対象者の治療部位への意識を高めるために、他動運動,皮膚刺激,電気刺激,筋電計などを用います。

3は、間違い。

4は、間違い。神経筋再教育に必要な基本的条件としては,対象者の協力があります。対象者の知的能力に問題がない,神経系の運動路,知覚路が残存する,筋・腱に構築学的異常がない,関節可動域に大きな制限がない,疼痛がないなどのことが必要です。

5は、間違い。脱神経筋でなくなった骨格筋に対して,随意運動の賦活を行い筋収縮を得るよう行います。筋収縮が得られたら,筋力増強,協調性改善,持久力改善を順に行います。

51回PT 午前問題38 頸椎の可動性を最も制限するのはどれか。

51回PT 午前問題38


頸椎の可動性を最も制限するのはどれか。
1.SOMI装具
2.ネックカラー
3.ハローベスト
4.Milwaukee装具
5.フィラデルフィアカラー

 

 

解答:3

 

1は、間違い。SOMI装具は金属支柱装具だが側屈・後屈の制限は若干劣ります。
2は、間違い。ネックカラーはスポンジ製で固定性は乏しいが,頸椎の前後方向のある程度の制動の効果を有します。

3は、正しい。ハローベストは4本の頭蓋ピンで固定するため強固に制限します。

4は、間違い。Milwaukee装具は頸胸腰仙椎装具であるが側弯装具です。

5は、間違い。フィラデルフィアカラーはポリエチレン製でネックカラーより頭尾側方向に延長され固定性が少し増します。

 

51回PT 午前問題37 切断と断端長の計測部位との組合せで正しいのはどれか。

51回PT 午前問題37


切断と断端長の計測部位との組合せで正しいのはどれか。

 

1.上腕切断────上腕骨大結節から断端末
2.前腕切断────肘頭から断端末
3.大腿切断────坐骨結節から断端末
4.膝関節離断───大転子から断端末
5.下腿切断────膝蓋骨上縁から断端末

 

 

解答:3


1は、間違い。上腕切断は腋窩から断端末です。

2は、間違い。前腕切断は上腕骨内側上顆から断端末です。

3は、正しい。大腿切断は坐骨結節から断端末です。

4は、間違い。膝関節離断は坐骨結節から断端末です。

5は、間違い。下腿切断は内側膝関節裂隙から断端末です。

51回PT 午前問題36 脳性麻痺の痙直型両麻痺で生じやすい肢位はどれか。

51回PT 午前問題36


脳性麻痺の痙直型両麻痺で生じやすい肢位はどれか。

 

1.踵 足
2.外反母趾
3.股関節外転位
4.股関節外旋位
5.クラウチング肢位

 

 

解答:5


痙直型両麻痺では,腰椎前弯,股関節屈曲・内転・内旋位,膝関節屈曲位,足関節底屈・内反位が複合した特異なクラウチング肢位〔crouch posture:中腰姿勢(crouching posture:しゃがみ姿勢と記載されているものもある)〕をとりやすいです。